国内で麻しん(はしか)の感染事例が報告されています
麻しんとは
麻しんウイルスは感染力が非常に強く、空気感染等により、簡単に人から人に感染します。また、免疫を持っていない人が感染すると、高い確率で発症します。
現在、海外において、特にヨーロッパ地域を中心に麻しんの流行が報告されており、国内においても、既に海外からの症例が契機と考えられる事例が報告されています。今後、国内における感染事例が増加することが懸念されますので、麻しんのワクチン(一般的にはMRワクチン)を接種して、感染を防ぎましょう。
厚生労働省ウェブサイト麻しん(はしか)について<外部リンク>
大阪府ウェブサイト麻しん(はしか)について<外部リンク>
発生状況について
2020年以降、麻しんの報告数は全国的に減少傾向が続いていましたが、2023年に入り、国内における感染事例が大阪府へ報告されており、今後更なる感染拡大が懸念されます。
以下のサイトより、ご確認ください。
国立感染症研究所感染症疫学センターのウェブサイト<外部リンク>
大阪府内の麻しん(はしか)の発生状況(大阪府感染症情報センター)<外部リンク>
大阪府感染症情報センター(麻しん・風しん情報)<外部リンク>
年 | 全国(人) | 大阪府(人) |
---|---|---|
2018年 | 279 | 15 |
2019年 | 744 | 149 |
2020年 | 10 | 1 |
2021年 | 6 | 0 |
2022年 | 6 | 0 |
麻しん(はしか)の予防について
麻しん(はしか)はワクチンにより予防できる病気です。
麻しん(はしか)にかかったことのある人はすでに免疫を獲得していますが、かかったことがない人では2回のワクチン接種を受けることで免疫を獲得できます。
現在、海外において、特にヨーロッパ地域を中心に麻しんの流行が報告されております。
海外へでかける際には、事前に厚生労働省の検疫所や外務省の海外感染症情報を確認し、渡航先の感染症情報を確認し、出国前に必要なワクチンを受けてください。
厚生労働省検疫所<外部リンク>
外務省海外安全情報<外部リンク>
麻しん風しん(MR)ワクチン【定期接種】
対象年齢
1期 :1歳から2歳未満
2期 :小学校就学の前年度(5歳から7歳未満)
令和6年度は平成30年4月2日から平成31年4月1日生まれ
(実施期間は令和6年4月1日から令和7年3月31日まで)
費用
無料(実施期間中の接種に限る)
Q&A
Q1.高齢者ですが、麻しんの流行が心配です。どうしたらよいでしょうか?
A1.未接種・未罹患の場合、ワクチン接種を受けることをご検討ください。ワクチン接種を受けることが出来ない場合は、麻しん流行時には外出を避け、人込みに近づかないようにするなどの注意が必要です。
また、麻しん流行時に、同居者に麻しんにかかる可能性の高い方人(例えば麻しんの感染歴がなく、麻しんワクチンの2回接種が明らかでない人で、麻しんウイルスに曝露される可能性が高い人など)がおられる場合はワクチン接種等の対応について、かかりつけの医師にご相談ください。
Q2.麻しん風しん(MR)ワクチンはどこで受けられますか?費用はいくらですか?
A2.定期接種の場合は、こどもの予防接種をご確認ください。費用は無料です。
任意接種の場合は、かかりつけ医師にご相談ください。
Q3.ワクチン接種を受けた方が良いですか?
A3.次の条件すべてに当てはまる人は、ワクチン接種をご検討ください。接種の時期や費用については、かかりつけ医師にご相談ください。
- 定期接種の時期に当てはまらない
- 麻しんにかかったことがない
- ワクチンを1回も受けたことのない
※平成12年4月2日以降に生まれた方は、定期接種として2回の麻しん含有ワクチンを受ける機会がありますが、それ以前に生まれた方は、定期接種として1回のワクチン接種の機会があった、もしくは定期接種の機会がなかった方となります。
そのため、麻しんにかかったことがなく、2回の予防接種を受ける機会がなかった方で、特に医療関係者や児童福祉施設等の職員、学校などの職員など、麻しんにかかるリスクが高い方や麻しんにかかることで周りへの影響が大きい場合、流行国に渡航するような場合は、2回目の予防接種についてかかりつけの医師にご相談ください。