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浄化槽の維持管理

印刷用ページを表示する掲載日:2018年3月5日更新
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市と個人の管理区分

浄化槽は市が管理する浄化槽本体(ブロワ、ポンプ設備を含む)と個人が管理する排水設備が、一つにつながって機能を発揮します。一般的に個人の敷地に設置する浄化槽とその前後の接続ますを市の財産として管理します。その接続ますから先の施設は個人が管理する排水設備(水路等までの放流管を含む)です。

浄化槽管理区域の画像

排水設備(宅地内の排水管や水洗便所)の故障等の解消や修繕の費用はあなたの負担です。工事を行った富田林市排水設備工事指定業者に直接連絡してください。

浄化槽の故障は市の負担で対応しますので、株式会社FJSに連絡してください。
放流管の故障等は排水設備と同様です。
故障の場所がわからないときは、株式会社FJSにご連絡ください。

無償で故障箇所の確認をさせていただきます。
無料電話0800-200-2220(24時間対応)
なお、その際に個人管理の排水設備等の故障等の解消を依頼された場合は、有償にて修繕等作業を行います。

浄化槽の仕組みと管理内容

浄化槽の仕組み

便所のし尿のみを処理するみなし浄化槽(単独処理浄化槽)は平成13年度に新たな設置が禁止されましたので、現在設置できるのは国が認定した浄化槽(合併処理浄化槽)に限ります。みなし浄化槽と浄化槽の性能の違いは下表のとおりです。

国基準により算出される生活排水に含まれる汚濁量

排水汚濁量
(g/1人・1日)
便所
(13g)
台所
(18g)
その他
(9g)
合計
(40g)
()汚濁原単位
汲み取り 0g 18.0g 9.0g 27.0g し尿の汚濁のみを100%除去
みなし浄化槽 5.2g 18.0g 9.0g 32.2g し尿の汚濁のみを60%除去
浄化槽 1.3g 1.8g 0.9g 4.0g 全ての汚濁を90%除去

家庭から排出される生活排水は、下図浄化槽の左側から流入し、(1)嫌気ろ床槽第1室、(2)同第2室、(3)好気担体流動槽で汚れを分解除去します。さらにエアーリフトポンプ(泡の上昇流により水面が持ち上がる現象を利用)で(3)好気担体流動槽から(1)嫌気ろ床槽第1室に返送し、槽内循環を繰り返すことで、凡そ3日間をかけて生物分解された排水が、(4)担体濾過槽でろ過されたうえ(5)消毒槽で殺菌処理され水路等に放流されます。

浄化槽イメージの画像

  1. 嫌気ろ床槽第1室
    固形物を絡め取り貯蔵するとともに、嫌気性菌による有機物分解と、脱窒菌による硝化物分解を行います。
  2. 嫌気ろ床槽第2室
    第1室で沈殿ろ過された排水を、さらに嫌気性菌による有機物分解と、脱窒菌による硝化物分解を行います。
  3. 好気担体流動槽(ばっ気槽)
    嫌気ろ床槽でゆっくりと浄化された排水を、好気性菌により有機物を急速分解し、さらに硝化菌によりアンモニアを硝化します。排水は硝化物を分解するため嫌気ろ床槽第1室に返送されます。
  4. 担体濾過槽
    細かな残存浮遊物を取り除くためのろ過を行います。なお本事業で設置するハウステックKBR1はタイマー式の自動洗浄機能があり、目詰まりによる水質悪化を防ぎます。
  5. 消毒槽
    担体濾過槽でろ過された排水を塩素殺菌し放流します。
  6. その他
    家庭から排出される排水は時間により大きく変動しますが、KBR1は大容量(5人槽370L、7人槽559L)の流入調整能力を有しているため、流入量の時間変化にも安定して対応します。

保守点検

保守点検は法律の定めにより、株式会社FJSの浄化槽管理士(法定資格)が浄化槽本体、ポンプ、送風ブロワなど関連施設の点検、調整、塩素剤の補充などを年4回計画的に行います。点検日は浄化槽上に駐車する自動車等の移動をお願いし、敷地へ立ち入りさせていただきます。また作業時に水道水を使用させていただきます。

法定検査(11条検査)

法定検査は浄化槽法11条の定めにより、浄化槽の管理が適正に行われているかを確認するため、法定検査機関である一般社団法人大阪府環境水質指導協会が年1回計画的に行います。検査日は浄化槽上に駐車する自動車等の移動をお願いし、敷地への立ち入りをさせていただきます。また作業時に水道水を使用させていただきます。

汚泥引抜と清掃

汚泥引抜と清掃は法律の定めにより、本市の指定する清掃事業者がバキューム車を使用して年1回計画的に行います。清掃日は浄化槽上に駐車する自動車等の移動をお願いし、敷地への立ち入りをさせていただきます。また作業時に水道水を使用させていただきます。

管理記録

保守点検、法定検査、汚泥引抜と清掃の作業並びに点検、検査結果は株式会社FJS及び本市が電子データとして整理し、浄化槽の適切な維持管理に役立てています。

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