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地域で人と人がつながるきっかけづくり~私らしくあなたらしくほっとできる場を~

印刷用ページを表示する掲載日:2018年3月5日更新
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さまざまな行政施策の実現にあたっては、市民との協働が重要な課題となっています。

そのような中、昨年12月に行われた「2006とんだばやし人権フェア」では、人権擁護委員をはじめ、女性問題、子育て、国際交流などさまざまな分野で活動する市民団体が参加し展示や発表を行いました。

同フェアに参加した団体に、活動を通して感じていることや思いなどをお伺いしたので、その一部を紹介します。

NPO法人 とんだばやし国際交流協会

多文化共生社会をめざして

本市には、韓国・朝鮮籍をはじめ、27か国約1000人の外国籍市民が住んでいます。最近では、日本籍であっても外国にルーツを持つ人も増え多様な外国人市民が暮らしており、なかには、言葉や生活習慣、文化などの違いから地域になじみにくかったり、孤立したりする人もいます。

そのため、同協会ではだれもが住み良い地域社会づくり、多文化共生社会をめざして、交流の場づくりや国際理解、通訳・翻訳サポートなどの活動を進められており、なかでも「にほんご読み書き教室」「サマースクール」に重点を置いておられます。

出会いの場、ほっとできる場

にほんご読み書き教室は、中央公民館で行われており、昼の部は今年で15年目、夜の部は11年目を迎えられました。
同教室は、外国人市民の皆さんにとっては、日本語を学ぶとともに母語で話し合えるほっとできる場所であり、「ここは第二のふるさと」と言う人もいるそうです。

また、さまざまな国にルーツを持つダブルの子どもたちが誇りを持って暮らし、一人ぼっちではないことを知ったり、友だちを作ったりすることができるように、子どもモザイクキャンプや多言語進路ガイダンス、サマースクールを開催されています。

「サマースクールは、子どもたちの出会いの場、学習支援や相談の場となっており、地域のさまざまなグループに支えられ、ダブルの子どもたちにとっては心強いものとなっています。」と話されるのは同協会事務局長の前川仁三夫さん。

人の市民として

また、「一人の人間として、自分らしく生きることができ、自分の権利を実現できる地域であること、それがとても大事なことです」とも話されます。

外国人市民も一人の市民として地域に貢献するとともに、母語を教える語学講座の講師や、通訳・翻訳者として登録するなど、自分らしさを生かしながら地域に参加し貢献されています。

ずっと昔から、人はさまざまな理由で地球上を移動し続けてきました。そして今、世界のグローバル化が進む中、日本に暮らす外国籍市民は200万人を超え、また外国で暮らす日本人も100万人を超えています。このような時代において、私たちは人権の視点を持って地域社会を見つめ、外国人市民との共生を考えることが大切です。

もっと参加でき、互いに話せる「場」が必要

多文化共生社会をつくるためには、当事者である外国人市民が参加できる場、互いに話せる場、自由にその人らしさを発揮できる場がもっと必要です。また、外国人市民と日本人市民が出会うことのできる場も必要です。

前川さんは、「さまざまな文化を持つ人たちが出会い、ふれあうことで人は成長し豊かになれると思うのです。それが豊かな地域づくりにつながるのではないでしょうか」と話されました。

用語解説

外国人市民=外国籍市民だけでなく外国にルーツを持つ日本国籍市民を含む意味で使用しています。
ダブル=血統や国籍に関係なく、二つの文化を持つ人という意味で使用しています。

結空間

もっと子どもの声を聞いて!

「不登校やいじめを受けている子どもの存在は、表に出ることは少ないのですが、思っている以上に多いです。また、最近は30~40歳代の引きこもりの相談も増えています」と話される結空間の中尾 安代さんは、いじめ、不登校、引きこもりなど子どもに関する相談、居場所づくりに取り組んでおられます。

いじめは昔からありましたが、最近は携帯電話による学校の裏サイトを利用したいじめ、大集団でのいじめ、長期にわたるいじめなど、昔とはまったく質が違うそうです。

子どもの自尊心を高める

静かな一軒家「結空間」では、24時間対応のいじめの電話相談、不登校などの面接相談、フリースペース運営など中尾さんと数人のボランティアが精力的に活動しておられます。

相談に来る親には、子どもへのフォローの仕方などを具体的に助言し、解決への手助けをする一方、子どもに対しては、「あなたは絶対に悪くない」「あなたが大切なんだよ」と言葉をかけることが、子どもの自尊心を高める一番の方法だそうです。

フリースペースでは、子どもが安心できる居場所が用意されています。子どもの意思を尊重し、やりたいことができる環境の中で自らが行動すると、自分自身への肯定感がわいて自信がつき、その結果学校へ戻っていく子もいるそうです。

結空間の画像

専門家にはならない

「いじめる子がいてはじめていじめられる子がいるのに、いじめられる子どもの家庭に問題があるとか、性格に原因があるとか被害者側が責められることがあります。子どもが自殺に追い込まれても、親に責任の矛先が向けられるというのはひどいですね。もっと子どもの声、当事者の声を聞くことが必要です」。

また、不登校の子どもについても、「学校でも家庭でもダメな子として扱われ、責められていることも多いんです」。このような現状を訴え、被害者である子どもや親に対する一方的な見方に憤りを感じておられました。

大切にされていることは、自身が専門家にならないということ。「専門家になってしまうと、どうしても上からの目線になってしまい、相談者が求め、必要としているものから離れてしまうことが多いと思うからです」。

人と人をつなげる存在

「結」とは、ものとものを結ぶひも、声を届ける電話線、昔の相互扶助的組織である「結」というのも意味しているそうです。

「今後は、こういった場所もあるんだということをもっとたくさんの人に知ってほしいし、冊子『いじめをうけているあなたに』を、いじめを受けている子どもたちに直接手渡したいです」と中尾さんは話されました。

結空間は今年、このような地道な活動が評価され、府草の根人権活動「奨励賞」を受賞されました。

NPO法人 ふらっとスペース金剛

子育てってけっこう 大変だけど・・・楽しいかも!

子どもとべったりの生活から飛び出して、仲間をつくりたい。悩みを相談したり、たまにはほっとひと息つけたりする時間がほしい。NPO法人 ふらっとスペース金剛は、そんな子育て中の親たちに、いつでもふらっと気軽に来て、利用者同士がお茶を飲みながらほっとくつろげる空間「ほっとひろば」を提供しています。

その活動や子育てについて代表の岡本 聡子さんに伺いました。

ふらっと立ち寄れる場所で flat(対等)な関係を

だれもがふらっと立ち寄れること、支援する人とされる人がお互いに支え合うflat(対等)な関係でありたい。そんな願いを名前に込め、スタッフは、ほっとくつろぐ空間づくり、気軽に話しやすい雰囲気づくりに気配りをしています。

ふらっとスペース金剛の画像

子育てをみんなで楽しもう!

お母さんだけでなく、お父さんも積極的に子育てに参加してほしいですね。

今は、月1回お父さん限定の時間「パパタイム」を設けています。お父さんが子育てを楽しめるような環境はまだまだ整っていないので、今後はお父さんがお手伝い的にではなく、主体的に子どもとかかわり、子どもとの時間を楽しめるような取り組みを考えていきたいと思います。

それぞれの子育てを応援したい

子育てにはこれが正しいという答えがありません。さまざまな親がいて、さまざまな子どもがいます。ほっとひろばでは、その人らしい子育てを見守り、互いに支えあう子育てというものを大切にしています。

しがらみや制約があり、社会の中では「私らしさ」というものを表現するには勇気がいりますが、あえて「私は・・・」と叫んでいいと思うのです。そんな「ありのままの私」「その子らしい育ち」を私たちは応援したいと考えています。

人権が実現された社会へ

紹介したそれぞれの活動は、決して他人事ではありません。私たち、また地域に求められているものは、同じ思いを持つ人たちの出会いの場であり、お互いを認め合い自分らしくなれる「ほっとできる場」の存在です。

「自分らしくありたい」という思いを受け入れる社会は、人権が実現された社会といえます。人権とは、私たちが日ごろ抱いている思いや行動と深く関係しているのです。

このような人権が実現された社会を築くことは、豊かな地域づくりにつながるものであり、このためには、行政と市民が互いに情報を共有し、尊重しあいながら連携・協働していくことが大切です。

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