彼方上地区 地域公共交通「上(かみ)セブン号」の実証運行について
実証運行は運行終了しました
彼方上地区地域公共交通「上セブン号」の実証運行は、令和4年12月28日で運行終了しました。
ご利用ありがとうございました。
彼方上地区の地域公共交通「上セブン号」の実証運行について
公共交通とは、地域住民の日常生活における移動などのために利用される、バスや電車などの公共交通機関をいいます。
なかでも、地域住民の日常生活等における移動や、地域への観光客等の移動のための交通手段として利用される公共交通のことを、地域公共交通といいます。
今回、彼方上地区で試験導入を行った地域公共交通「上セブン号」は、民間事業者主導で導入される既存の公共交通とは異なり、地域主導で導入の決定や運行形態・運賃などの条件を検討してきたものです。
運行形態としては、定時定路線型で運行し、車体は中型タクシー(乗客4人乗り)です。
なお、実証運行とは、本格運行の前に、実現可能性を検証するため、道路運送法第21条第2号に定める許可(一般乗合旅客自動車運送事業者以外の事業者で、一時的に地域及び期間を限定して運行する国土交通大臣の許可)を受けて運行するもので、今回の実証運行の結果を検証し、本格運行につなげることを目指しています。
- 実証運行の期間
令和4年11月1日(火曜日)~令和4年12月28日(水曜日)まで
(実証運行は運行終了しました。ご協力ありがとうございました。) - 運賃
大人(中学生以上) 1人につき300円 小児(小学生) 1人につき150円 幼児(1歳以上~小学校入学前まで) 大人または小児1人につき、幼児1人は無料
(※2人目からは小児運賃が必要)
幼児1人だけで乗車の場合は小児運賃が必要乳児(1歳未満) 無料 <その他割引>
次のいずれかに該当する方は、手帳等を呈示すれば、大人150円、小児80円で乗車可能。- 身体障害者手帳の交付を受けている方。また、介護人は手帳に記載があるなど、必要と認める場合、割引を適用。
- 知的障がい者の療育手帳の交付を受けている方。また、介護人は手帳に記載があるなど、必要と認める場合、割引を適用。
- 児童福祉法第12条の4及び第41条から第44条までに規定する諸施設により守る等を受けている方、及びその付添人が守る等のため乗車する場合であって、保護施設の長が発行する所定の運賃割引証を提出されるなど必要と認める場合、割引を適用。
※手帳呈示の際は、障害者手帳アプリ「ミライロID」の利用も可能。
- 利用できる人
どなたでも利用できます。 - 利用方法
時刻表に記載の時間までに停留所までお越しいただき、乗車の際に運転手に運賃をお支払いください。
※道路状況により、停留所への到着の時間が遅れることがあります。 - 運行経路
運行経路図 [PDFファイル/230KB] - 時刻表
時刻表 [PDFファイル/82KB]
「上(かみ)セブン号」出発式を開催しました
令和4年11月1日(火曜日)に、「上セブン号」の出発式を開催しました。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
彼方上地区での取り組み
彼方上地区では、高齢化により移動困難者が急増していることや、坂道や狭い道が多く、徒歩移動が困難な方が増えている現状をふまえて、これまでに地域での公共交通導入のためにさまざまな取り組みをされています。
平成29年度 | 公共交通の検討を開始 |
平成30年6月~8月 | 第1回勉強会 |
平成30年12月 | 第2回勉強会 |
平成31年4月 | 住民アンケートの実施 |
令和2年1月 | 第3回勉強会 |
令和2年度 | 関係事業者と協議、コロナ禍により検討を休止 |
令和3年度秋~ | コロナ禍で休止していた公共交通の地域での検討を再開 |
令和3年12月~ |
地域による運行計画(案)の検討 警察、近畿運輸局等の関係機関と事前協議 |
令和4年6月 | まちづくり協議会による実証運行の実施を決定 |
交通不便地域での公共交通導入に向けて
交通不便地域とは、電車や路線バスなど、既存の公共交通から距離が遠く利用がしづらいため、車を利用できない方々の移動手段が限られ、不便を感じている地域のことをいいます。マイカー社会の進展により、これまではマイカーを利用して問題なく移動ができていた方々が高齢化に伴い車の運転が難しくなるなど、近年、問題が顕在化してきています。
また、若年層など車の運転ができない方が交通不便を感じることも多く、対策が必要となります。
交通不便地域で車を利用できない方々のために、何ができるでしょうか。
「路線バスを新たに通す」や「増便をする」などの解決策がすぐに浮かぶかもしれません。
確かに、電車・路線バスなどの公共交通を活用できるようになれば理想的なのですが、路線延長、増便などに莫大なコストがかかることや、昨今のコロナ禍による利用者の減少、燃料費等の高騰、運転手不足の問題もあり、現実的には困難です。
また、行政の予算を活用するにも限界があるのが現状です。
そこで、 富田林市では、地域と行政とが協力し、いち早く地域公共交通の検討を進めてきた藤沢台七丁目地域をはじめ、今回実証運行をすることとなった彼方上地区等の交通不便地域で地域の実情に合わせた公共交通を導入するべく、さまざまな取り組みを進めています。
電車・バスなど既存の公共交通も利用しましょう
市民の皆さん一人ひとりが日ごろから公共交通を利用し、その利用者を増やすことで公共交通を守り、将来の世代に繋いでいくことができます。
本市では、市内の路線バスを分かりやすく紹介した「富田林市らくらくバスマップ」を、市内の公共施設などに備え付けている他、市ウェブサイトページ「富田林市らくらくバスマップについて」からダウンロードできますので、バスマップを活用して、路線バスなどの公共交通でお出掛けしてみませんか。