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国の重要文化財(建造物)富田林興正寺別院

印刷用ページを表示する掲載日:2018年3月5日更新
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 26年5月16日、国の文化審議会において、富田林興正寺別院の本堂、対面所、鐘楼、鼓楼、山門、御成門の計6棟を国の重要文化財(建造物)に指定することと、この6棟と一体で保存すべきものとして、築地塀3棟を国の重要文化財(建造物)に附指定することが、文部科学大臣に答申されました。
 これで、市内の重要文化財(建造物)は4件(11棟)となります。
 富田林興正寺別院は近鉄長野線「富田林駅」の南、富田林町に所在し、大阪府内で唯一、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている富田林寺内町の中央に位置しています。
 戦国時代の後半にあたる永禄3年(1560年)、浄土真宗の有力寺院であった興正寺の第16世、証秀上人は石川左岸の荒地を購入、翌年には寺内町の開発に着手するとともに、その中核となる寺院として同別院を建立しました。
 同別院の境内は東側を正面としており、正面中央には山門が開き隣接する御成門や南東隅の鐘楼、北東隅の鼓楼とともに堂々とした表構えを構成しています。
 境内奥には寛永15年(1638年)に再建された大規模な本堂があり、京都府立大学教授の大場 修さんらの調査によりますと、浄土真宗寺院の本堂としては、府内では最古、近畿でも最古級の建造物であり、本堂内部の襖絵は幕府御用絵師として江戸城本丸、御所などの障壁画制作に参加した狩野 寿石の「竹梅図」と「松図」が今も残されてます。
 本堂を始めとする、これらの建造物は、江戸時代前期より末期までの間に整備されたもので、建造物としての価値に加え、境内全体の歴史的な景観は富田林寺内町にとって欠かせないものとなっています。
 本市としては、同別院の重要文化財指定を機に、多くの市民の皆さんに文化財ならびに富田林寺内町へ関心を持っていただく良いきっかけになればと期待しています。
(平成26年7月号)

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