未曽有の地震とそれに伴う津波で、2万人を超える死者および行方不明者が発生した東日本大震災から11年になります。震災によってお亡くなりになった方々とそのご遺族に対し、深く哀悼の意を表します。
被災地においては、歯を食いしばって、幾多の困難を乗り越え、復興に向けての努力を弛みなく続けられ、今現在は、町民の皆様が心待ちにされた公共施設の整備など、ハード整備は最終段階を迎えられているとのこと、大変喜ばしい限りです。
しかしながら、人の復興、心の復興には終わりはありません。困難な状況の中にいる方々が、誰一人取り残されることなく、少しでも早く日常の暮らしを取り戻すことができるよう、そして復興の歩みが着実に進展していくよう、これからも私たち富田林市は、皆が心を一つにして被災した地域や人々に、末永く寄り添って行動していきたいと思います。
さて、富田林市は、発災後、岩手県大槌町をカウンターパートとして、義援金の受付、職員派遣、支援物資の提供など、市としての支援を行うと同時に、それらをきっかけとした消防団同士の交流や、JA大阪南や市内ボランティアを中心とした「奇跡の復興米」栽培を通じた住民交流など、現在に至るまで相互に絆を紡いでまいりました。
また、令和2年11月に、岩手県大槌町との「連携協力に関する基本協定」を締結し、大槌町と富田林市、それぞれの地域の発展と住民の暮らしの向上にむけて苦しい時には支え合い、励まし合い、うれしい時にはともに喜びながら歩んでいくことができる、新たなパートナーシップをスタートし、昨年、児童によるオンライン交流会も開催いたしました。
引き続き、東日本大震災からの復興、岩手県大槌町の復興に対する協力を続けたいと思います。市民皆様のご理解ご協力をお願いいたします。
鎮魂の祈りを捧げつつ、復興への思いを新たに