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富田林保健所長インタビュー「新型コロナウイルス感染症への対応と今後の考え方とは?」

印刷用ページを表示する掲載日:2020年7月29日更新
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富田林保健所長に聞きました~新型コロナウイルス感染症への対応と今後の考え方とは?

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、皆さんには多大なご協力をいただいています。

今ここで改めて、新型コロナウイルス感染症対策に重要な役割を担ってこられた富田林保健所より、ご自身も医師である永井 仁美所長をお招きし、これまでの対応状況や、今後、来ると予測される第2波に市民の皆さんや施設などがどのように備えるのか、また、この間市民の皆さんなどからいただいた疑問などを、吉村市長が伺いました。

(6月8日インタビュー)

全員体制での保健所の対応

―新型コロナウイルス関連での保健所の役割や業務内容はどのようなものですか。

1月から2月頃に新型コロナが言われはじめた当初、まずは啓発活動から始まりました。

府内から患者さんが出始めると、府民の方や医療機関からのコロナ疑いといった相談・報告を受けるようになり、PCR検査の結果陽性が判明した場合は、入院先となる病院と連絡調整を行います。

一人の陽性者に対して、濃厚接触者の数はほぼ二桁おられます。保健所では患者の濃厚接触者を全て聞き取り、それから2週間、その方たちについても一人一人必要に応じて検査や報告を受けながら健康観察を続けます。

また、相談の電話もたくさんいただきました。「発熱がある」「人ごみに行ったので不安」といった電話相談が、多い時には一日140~150件ほど寄せられました。

これらに対応するため、富田林保健所では感染症担当の保健師だけではなく、職種問わず全員体制での対応としました。

永井所長

熱が出たときの対応は?~かかりつけ医を持ちましょう

―市民の皆さんからもよく聞かれますが、実際に熱が出たりした場合はどこに相談したらいいのでしょうか。

受診の目安については、国も知見を集めており、基準を出しています。

ただ、大事なことは普段の自分の体調を知っておくことです。普段の風邪とは様子が違うときには、ためらわずに受診されたらいいと思います。

その体調変化を知るためにも、かかりつけ医を持ちましょう。

ここがポイントですが、疑わしいときは事前に医療機関に連絡してください。医療機関では一般の患者さんと接触しないように、時間や場所を分けるなどの指示がありますので、その指示に従ってください。

そして、診察の結果、医師から保健所にPCR検査の必要性の連絡があれば、保健所は基本断ることなくお受けします。

―熱があるので検査したいと保健所に直接来られた場合は。

公費で検査をしている以上、医師が検査の必要性を判断し、保健所へご相談があった場合に限られますので、直接は受けておりません。

第2波に備えて考え方の切り替えを

―事業所へのアンケートなどの結果、不安もいろいろと聞いています。第2波に備えて、事業所はどのようにすべきなのでしょうか。

自分たちはコロナと接しないという時代はもう終わり、コロナウイルスは完全には排除できない状況になっています。

コロナを抑え込みながら社会経済活動を再開するためには、コロナはいつ、どこの施設に入ってきてもおかしくないものという意識に切り替え、入ってきたときにどう対応するかということを施設できちんと考える必要があります。

例えば、勤務されるスタッフの皆さんは日々自分の体調管理をし、おかしいと思ったら職場に出ない、施設に入所されている方も日々チェックをきっちりとし、熱が出ているなら部屋を分けるなど、工夫の有無が施設内感染拡大の分かれ目になります。

コロナの排除をめざして社会経済活動を完全に止めたことで、ずっと感染者の発生がゼロであることが自慢なのではなく、「コロナが入ってきたとしてもうまく対応できた」ということがめざすべき姿だと思います。

―コロナウイルスに対峙しつつ、どう人類が生き延びていくかということですね。

そうです。リスクなしというのはありませんので、いつ自分の施設に陽性者がいてもおかしくないということを意識してほしいですし、陽性者が出たことを責めたてる社会であってはいけません。

発熱された方の診察を断ることなく受け入れてくれる医療機関には、感謝することはあっても非難すべきことではありません。

そこは社会が誤解しないようにしてほしいですね。

誰でも罹患する可能性があるのが感染症

―今の「社会の誤解」に通じますが、新型コロナウイルス感染症により差別がないように、また、人権が侵害されないようにしなければなりません。

 感染症はいつの時代でも誤解を受けたり差別のもとになったり、被害者である患者さんが非難されることがあります。

 ご本人が悪いのではなく、悪いのは病原体やウイルス、細菌であり、患者さんはかかりたくてかかったわけではありません。私たち誰もがかかりうるのが感染症で、人を選ばないのです。

 今回のようにみんなに知られる疾患になったからこそ、自分だったら、家族だったらその扱い方をされて良いのか。いま一度、皆さんにもしっかり考えてほしいと思います。

いつも以上の熱中症対策を

―「新しい生活様式」をしっかりとしていく中で、マスクを長時間着用することでの熱中症の危険性があります。学校現場でも先生方が悩んでいるようです。

国や大阪府も示すように、一定の距離が取れるときはマスクなしで大丈夫です。

また、エアコンの活用も必要です。ただし、使用時は閉め切りにならないよう、休み時間には換気する、または窓を少し開けつつ使用するといった工夫が必要です。

外出するときにはマスクをしますが、時々は人ごみを避けて、マスクを外してリフレッシュしてください。

―十分気を付けていただきたいですね。また、しっかり水分補給をすること。

そこはぜひお願いしたいところです。

(7月号広報の裏表紙で「新しい生活様式」の中での熱中症対策を紹介していますので、ぜひご覧ください)

手洗い・マスクの習慣は今後も続けましょう

―緊急事態宣言を受けて、皆さんが頑張っていただいたおかげで、6月8日現在、大阪府の患者数がぐっと減りました。

皆さんが本当に真面目に頑張って、辛抱していただいた結果です。

全ての感染症予防の基本は手洗いです。今回、皆さんの身に付いたマスクや手洗いといった習慣は、今後も日常的に続けていただきたいと思っています。

また、自分の体調がどうかを自分自身で気に掛けるという姿勢も、今まではなかったものでした。

これらの習慣は、コロナが終息したから終わりではなく、残していただきたいですね。

永井所長との対談風景

対談を受けて

新型コロナウイルス感染拡大の第2波に備えて、現在、第1波における本市の感染症対策や市民の皆さまへの対応について、検証をしています。市民の皆さまと大切な人の命を守るために、「新しい生活様式」の推進、健康増進、市内経済産業の活性化、市役所業務改善を行ってまいります。

また、今後も富田林保健所とは連携を深め、市民の皆さまへの適切な対応に繋げてまいります。

富田林市長 吉村善美

 

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