「夫婦善哉」などの作品で昭和20年前後の文壇に活躍し、織田作(おださく)の名で大阪を代表する作家として親しまれた織田作之助は、その一時期を富田林で過ごしました。
親代わりのように作之助を愛し、面倒を見ていた長姉夫婦が富田林に転居してきた昭和20年以降、作之助は、現在の富田林市立第一中学校の向かいの富田林市寿町にあった家に身を寄せていました。
この時期、すでに流行作家として次々に作品を発表していた作之助にとって、富田林に滞在した日々は、まさに円熟のときでした。
以後、昭和22年に短い生涯を閉じる2ヶ月前まで、竹中家の書斎を好んで文筆活動の場としていました。
晩年の織田作之助にとって、富田林が心の安住の地であったことから、平成7年11月13日に近鉄富田林駅からほど近い本町公園に記念碑が建立されました。
アクセス 近鉄長野線富田林駅から徒歩5分
住所 大阪府富田林市本町8-15