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地域に根ざした活動~私たちのまちの人権擁護委員~

印刷用ページを表示する掲載日:2009年12月1日更新
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私たちはだれでも人として大切にされ、しあわせに生きる権利があります。「しあわせ」とは、人によってその範囲や考え方は違いますが、人が「人」として生きていくうえで必要な権利、例えば教育権、福祉権、労働権などの権利が保障された状態にあることだと考えられています。

しかし、世界ではこれまでずっと戦争や貧困、暴力、虐待など私たちがしあわせに生きる権利を奪ってしまう現実がありました。私たちの身近な日常生活においても例外ではなく、権利というものが目に見えないものである以上、女性や障がい者、外国人などへの不当な扱い、子ども、高齢者への虐待、学校でのいじめなど表面化しないところで起きていることがほとんどです。

そのような地域での身近な相談相手として、私たちの人権を見守り活動しているのが人権擁護委員です。人権擁護委員とは市町村を通じて法務大臣から委嘱された人たちで、広く社会の実状に精通し、人権擁護について深く理解があります。全国の市町村に約14,000人配置され、本市でも9人の人権擁護委員が活動しています。主な活動は、法務局や市役所などでの人権相談をはじめ、地域で人権について関心を持ってもらえるようさまざまな人権啓発を行っています。

​人権相談と救済

私たちが日常生活で抱える悩みや、多様化・複雑化している人権課題に対処するため、人権相談を実施しています。これまでの豊富な経験と知識を活かし、解決に向けて的確に対処、助言しています。

また大阪法務局では、子どもの人権専門員による「子どもの人権110番」や「女性の人権ホットライン」などの専用相談電話の設置や「外国人のための人権相談所」の開設、さらにインターネットによる相談も受け付けています。
市役所でも、毎月の人権相談以外にも、憲法週間(5月)、人権週間(12月)、「人権擁護委員の日」(6月1日)にあわせて特設人権相談を開設しています。

特に、人権が侵害されたという深刻な相談については、被害者からの申告を受けて救済手続きを行い、法務局の職員と協力して問題の調査、処理にあたり、当事者の主張や利害を調整して円満な解決を図っています。

​​学校、地域における人権啓発活動

人権の花運動

学校において、子どもたちが協力しあって色とりどりのチューリップを育てることを通じて、それぞれの違いを認め合い互いに尊重し、やさしい思いやりの心を育むことを目的に「人権の花」運動を実施しています。今年は、新堂小学校と寺池台小学校で取り組んでいます。

人権教室

主に小学生を対象に、人権擁護委員が講師となって「人権教室」を開いています。人権啓発ビデオ「プレゼント」を教材にして「いじめ」の問題に取り組み、いじめられている人、いじめている人それぞれの立場になって気持ちを考え、いじめをなくし、人を思いやることの大切さを子どもたちに伝えています。昨年と一昨年は第二中学校でも実施しました。

子どもの人権SOSミニレター

児童虐待や子どものいじめは周囲から目につくことが少なく、子どもたちも身近な人に相談しにくいことから、発見時には手遅れになる場合があります。親や学校にも相談できない子どもたちのために「Sosミニレター」を配布しています。本市でも、毎年小中学校に配られました。昨年度、府内から寄せられた子どもたちからの声は944通。これらすべてに返事を書いています。子どもたちからは「みんなといっしょに遊べるようになった」「心がホットした」「困ったときには返事を書きます」などのメッセージが届いているそうです。

フェスタ人権in錦織

法務局富田林支局管内の市町村の人権擁護委員で構成される富田林人権擁護委員協議会では、毎年、錦織公園で「フェスタ人権in錦織」を実施しています。今年も10月25日に開催し、ウォークラリーやリズム体操など多くの参加者でにぎわいました。

この他にも、商業施設での街頭啓発や中学生人権作文コンテストの実施、市人権展への参加など積極的に学校、地域へ出かけ人権啓発に努めています。

​​地域に根ざした活動

近年、人間関係の希薄化、社会の情報化、国際化、ライフスタイルの多様化などが複雑に絡み合い、さまざまな人権課題が生じています。また従来から社会におけるあらゆる権利が侵害され困難を抱えている人たちもたくさんいます。人権擁護委員は地域に根ざした活動でさまざまな問題に取り組み、私たちが「しあわせ」に生きることができるよう日々活動しています。

法務大臣表彰受賞

10月1日法務省で開催された「法務大臣表彰式」において、本市の人権擁護委員 小山 信子さんが法務大臣表彰を受賞されました。同氏は、地域での人権相談をはじめ、富田林人権擁護委員協議会の設立、人権啓発活動など長年にわたる功績が認められました。

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