アメリカによる臨界前核実験に抗議しました
アメリカによる臨界前核実験への抗議
令和6年5月14日、アメリカ・ネバダ州の核実験場において、臨界前核実験が実施されたとの報道がありました。
本市は、昭和59年12月「非核平和都市宣言」を行い、恒久平和と核兵器廃絶を強く訴えており、アメリカによる臨界前核実験について、駐日米国大使館に抗議文を送付しました。
抗議文
このたび、貴国が今月14日に、ネバダ州の核実験場において臨界前核実験を実施したとの報道がありました。
2021年1月22日、被爆者をはじめ、平和を願う多くの人々が待ち望んだ核兵器禁止条約が発効しました。核兵器を全面的に違法とするこの国際条約の発効を機に、世界各国の核保有数は年々減少し、「核兵器のない世界」の実現を目指した歩みを進めてきました。
このような動きの中、再び貴国が核実験を行ったことは、昨年5月のG7広島サミットにおいて発信された「広島ビジョン」に逆行するものでもあり、被爆者をはじめとした、恒久平和と核兵器廃絶を願う人々の思いを裏切る行為にほかなりません。
貴国には、原子爆弾がもたらしたヒロシマ、ナガサキのヒバクシャの苦しみと平和への願いを重く受け止め、核兵器の維持存続につながるあらゆる核実験を即刻中止し、核兵器廃絶に向けて主導的な役割を果たすよう強く求めます。
今回の貴国の臨界前核実験実施に対し、富田林市を代表して厳重に抗議しますので、本国へ伝達されるようお願いいたします。
2024年5月31日 大阪府富田林市長 𠮷村善美