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犯罪被害者やその家族について考えてみましょう~被害者・加害者を生み出さない社会へ~

印刷用ページを表示する掲載日:2020年4月1日更新
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誰でも「犯罪被害者」になる可能性があります

「犯罪被害者」について、考えたことがあるでしょうか。平成25年9月末の府内における全刑法犯認知件数は106,443件、そのうち凶悪犯は694件で平均すると月77件も起きていることになります。

このような状況をみると、自分や家族を含め誰もが「犯罪被害者」になる可能性があると言えます。近くにそういう人がいないと、なかなか実感することはないと思いますが、決して他人ごとではありません。社会では、犯罪被害者等に関わるさまざまな問題が十分に理解されていないのが実状で、犯罪被害者やその家族について考えてみることが大切です。

犯罪被害による二次的被害

犯罪の被害にあうと、身体への直接的な被害だけでなく精神的なショックも大きいものがあります。

例えば、働き手を失った場合、経済的に困窮しますし、マスコミによる過剰な取材や報道によるプライバシーの侵害、また周囲からのうわさ話の流布によるストレスなど二次的な被害に苦しめられることがあります。さらに、被害にあったことで、逆に自分自身を責めたりすることもあり、被害者の心はさらに傷つくことになります。

身近な人が被害にあったら・・・

犯罪被害者やその家族は、これまで当たり前のように過ごしてきた生活が急変し、気持ちが動転して充分な判断ができない状態に陥ったり、また二次的被害を受けているかもしれません。

そんなとき、周囲の人の理解や支えが大きな助けとなります。中には静かにそっとしておいてほしいという人もいますが、もし身近な人が被害にあったら、自分のできることを、できる範囲で考えてみましょう。

あなたにもできること

  • 被害者が安全で安心できる環境をつくる
  • じっくり話を聴くが、根掘り葉掘り聞きださない
  • 被害者(被害にあったこと)を責めない
  • 買い物などできる範囲での生活全般を手伝う
  • 回復を急かさないで見守る

自分が被害にあったら・・・

もし自分が被害者となれば、「食欲がわかない」「何も考えられず気分が沈んでしまう」「小さな音にもびくびくしてしまう」「被害の現場やよく似た場所に近づけない」など、身体だけでなく心も傷つき、いろんな感情が湧き出て不安になるかもしれません。しかし、このような気持ちは誰にでも起こりうるものです。自分が安全で安心できる環境の下で心と身体を休めるようにし、あせらず回復するのを待ちましょう。

こんな気持ちになっていませんか?

  • ひとりで悩んでいませんか?
  • ひとりで我慢していませんか?
  • 誰かに気持ちを話しましたか?
  • 無理に忘れようとしていませんか?
  • 自分が悪いと責めていませんか?

被害者・加害者を作らない社会へ

犯罪だけでなく交通事故などによる被害もある日突然やってきます。しかも、本人だけでなくその家族も二次的被害などさまざまな困難に遭遇し、必要な支援がなかなか受けられていないというのが現状です。

事件・事故による被害者やその家族が再び平穏な生活を営むことができるよう、地域をはじめ社会全体でこの問題を考えていかなければなりません。そして、社会全体が被害者などの置かれた状況を理解し、支援することができるようになれば、強いてはそれが事件・事故の減少にも繋がり、被害者だけでなく加害者も生み出さない社会が実現するのではないでしょうか。

犯罪被害者等早期援助団体

都道府県公安委員会は、「犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律」に基づき、犯罪被害等を早期に軽減し、犯罪被害者などが再び平穏な日常生活を営むことができるような支援事業を適正かつ確実に行うことができると認められた非営利法人を、「犯罪被害者等早期援助団体」として指定することができるとされています。府内では、「NPO法人大阪被害者支援アドボカシーセンター」がそれに指定されています。同センターでは、電話や面接による相談のほか、裁判所や警察、病院への付き添いなどの支援を行っています。

相談窓口

NPO法人大阪被害者支援アドボカシーセンター 電話:06-6774-6365

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