時をつなぐ平和絵本(被ばく体験絵本)
原子爆弾によって被害を受けた人の高齢化が進むなか、その体験を風化させることなく後世に語り継ぎ、二度と戦争を引き起こさないよう、その悲惨さや平和の尊さを訴えていかなければなりません。
本市では、本市在住の被爆された方々の思いを受け継ぎ、後世に語り継ぐことを目的に、原爆の恐ろしさや戦争の悲惨さを中学生が聞き取り、その光景を1冊の絵本として描く「時をつなぐ平和絵本」を実施しています。
このページでは、絵本の制作過程をご紹介するとともに、被爆者のみなさんの体験をご紹介しています。
令和5年度 絵本作成の様子
絵本が完成しました。
タイトル「思いをつなぐ 〜被爆78年を迎えて〜」
◎ 体 験 者 村上 愛子(むらかみ あいこ)さん
◎ 談 話 飯室 優子(いいむろ ゆうこ)さん
◎ 絵・文章 市立喜志中学校美術部のみなさん
市立喜志中学校美術部の7名のみなさんの御協力により平和絵本が完成しました。
生徒さんからは、飯室さんからお母様の苦しい体験を聞き、戦争の悲惨さや悲しみを知って、二度と戦争を起こしてはいけないとの思いや、戦争について深く考え学んだことを大切に生きていきたい、戦争の苦しみを知ったことで、一つ一つの命を大切にしてほしいなどの感想がありました。
※富田林市立図書館で、貸し出しもしています。
・ただいま絵本の原画を作成中
9月5日に行われた被爆体験を聞く会で、飯室さんが語られたお母さんの被爆体験を絵本にするため、喜志中学校美術部のみなさんが、場面ごとに分担を決めて絵を描く作業に取り組まれています。
・令和5年9月5日(火曜日)被爆体験を聞く会が行われました
市立喜志中学校におきまして、市内在住の飯室優子(いいむろ ゆうこ)さんが、お母さんの村上愛子(むらかみ あいこ)さんから聞いた広島での被爆体験を、美術部の生徒さんたちにお話しくださいました。
飯室さんはお話しの最後で、自分の孫たちにも母から聞いた戦争や核兵器がどれだけ恐ろしいものなのかを伝えたい。今もなお原爆の後遺症に悩まされている人がいる事実があります。戦争は絶対にしてはいけません。今回の取組で後世に何か残すことができ、そのお手伝いができれば幸いです。戦争により亡くなられたすべての方に哀悼の意を捧げますと語られました。
お話しを聞いた生徒さんからは、「授業で知っているつもりだったが、体験を聞いてもっと恐ろしいことだと勉強になりました。」「原爆が落されて、それで終わりではないんだなと思いました。」などの感想がありました。
これから生徒さんたちは、飯室さんから聞いたお話しを絵に描く作業に取り掛かることになります。
完成は来年3月を予定しています。
令和4年度 絵本作成の様子
絵本が完成しました。
タイトル「思いをつなぐ 〜77回目の原爆の日を迎えて〜」
◎ 体験談話 小田 園枝(おだ そのえ)さん
◎ 絵・文章 市立金剛中学校美術部のみなさん
※富田林市立図書館で、貸し出しもしています。
市立金剛中学校美術部の内14名のみなさんの御協力により平和絵本が完成しました。
生徒さんからは、小田さんの体験談を直接聞くことで、戦争・原爆の恐ろしさ、苦しみを実感したこと、絵本を通じて戦争の悲惨さ平和の大切さがいろいろな人に伝わって語り継がれていってほしいなどの感想がありました。
・令和4年8月8日(月曜日)被爆体験を聴く会が行われました。
本市在住の小田園枝(おだ そのえ)さんが、市立金剛中学校の平和登校日に広島での被爆体験をお話しくださいました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各クラスにはリモートで行われました。
小田さんは体験談の終わりに、これからも戦争の悲劇を語っていく思いや、戦争はもちろんのこと原爆の悲劇は二度と繰り返してはならない、世界中が平和になることを心から願っていることを語られました。
小田さんのお話を聴いた生徒さんから「修学旅行、平和学習等で戦争についてある程度の知識は持ち合わせていたけれど、実際にお話を聞いて戦争の悲惨さや罪深さというもの、そして今でも心と体の両方に傷を負っている人の気持ちを知ることができました。お話を聞くだけで終わらせるのではなく、今後の学校生活や人生の中でいろいろな人と平和について考え、伝えていきたいと思った。」と感想がありました。
これから、小田さんのお話いただいた内容を絵にしていきます。
絵本の完成は令和5年2月の予定です。
令和3年度 絵本作成の様子
絵本が完成しました!
タイトル 「思いをつなぐ ~8月6日、私のヒロシマ~」
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体験談話 上本保彰(うえもと やすあき)さん
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絵・文章 市立第三中学校のみなさん
※富田林市立図書館で、貸し出しもしています。
絵本の作成過程
・令和3年8月6日(金曜日)被爆体験を聴く会が行われました。
本市在住の上本保彰(うえもと やすあき)さんが、市立第三中学校3年生に被爆体験をお話しくださいました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各クラスにはリモートで行われました。
生徒たちからは「被爆の具体的な様子を感じることが出来ました。」、「子どもの時に被爆した方の、大人になってからの現実を初めて知りました。」などの感想がありました。
これから、上本さんの体験を絵にしていきます。
絵本の完成は令和4年3月の予定です。
・生徒たちが描いた原画を見つめる上本さん
生徒たちが取り組んだ絵本の原画が完成しましたので、上本さんに見てもらいました。
上本さんは、「私の話をきれいな絵にしていただいて、大変うれしく思っています。」と喜んでおられました。
・令和4年3月11日(金曜日)絵本を描いた生徒たちの卒業式が行われました
学年だより最終号では、絵本の完成報告にあわせて、今のウクライナ情勢にも触れ、上本さんの思いを忘れてはいけないことを改めて呼びかけました。
・上本さんに原画を贈りました
令和4年3月23日(水曜日)、絵本を描いた生徒の代表者2名と、本文に手書きの文字を添えた先生が、上本さんと対面し、それぞれが担当したページの原画を贈りました。
上本さんは、「私の体験話をうまく絵本にまとめていただき、完成したものを読んだとき、感動しました。『思いをつなぐ』という題名も、私の言いたかったことを表していて、嬉しかったです。ありがとう。」と感謝の気持ちを伝えてくださいました。
・全校生徒に絵本の完成を報告しました
第三中学校修了式において、絵本『思いをつなぐ ~8月6日、私のヒロシマ~』の完成報告を行いました。
絵本作成に参加した3年生のうち10名が、絵本作成を通じて感じたことや、読んだ人に望むことなどを、下級生たちに伝えました。
最後に、それぞれ自分が描いた原画をフレームに収め、持ち帰りました。
上本さんと面会が叶わなかった生徒たちも、近い将来、お会いする機会を願って、再会を誓い合いました。
❀🌸❀ 第三中学校のみなさん、ありがとうございました ❀🌸❀
被爆体験を受け継ぐ取り組み
上記以外にも、市内在住の方からお聞かせいただいた被爆体験をご紹介します。