令和5年度 親子平和の旅
本市では、次世代を担う若い人たちに戦争の悲惨さや核兵器の非人道性を伝え、非核平和の願いを広げることを目的に、毎年8月6日に開催される「広島平和記念式典」に、親子を市民代表として派遣しています。
令和5年度 親子平和の旅
令和5年度は、岸田真友(まゆ)さん、岸田菜愛(なな)さん親子に、市民代表として広島平和記念式典に参列いただきました。また、昨年の「平和を考える戦争展」で来場者が平和への祈りを託した折り鶴と、市長の平和メッセージを広島の地に届けていただきました。
親子平和の旅に参加して
岸田 菜愛さん(小学5年生)
私は、8月の5日と6日に富田林代表で広島に行きました。
8月の5日に行った広島平和記念資料館では、その6日に原子爆弾が落ちた時の光景や悲惨を若い人に伝えるためにできました。中には被爆して亡くなった人の遺品や言葉などがたくさんありました。見ているだけでも苦しさがわかる、そんな内容でした。折り鶴をとどけに行った時には平和を願ってたくさんの千羽鶴がありました。
8月6日には広島平和記念式典に参列しました。広島の市長の言葉の一つの「平和を願う」という言葉には私も同じ思いでした。式典が終わってからも参拝者がとても多くてびっくりしました。外国人もたくさんいました。
この広島の旅では、平和、戦争についてたくさんしれました。この機会をもとにもっと戦争のれきしを学んでみたい、と思いました。
岸田 真友さん
私も娘と同じ年齢の頃に広島を訪れ、平和記念資料館を見学し、原子爆弾の恐ろしさ、平和のありがたさを子供ながらにも強く感じた経験があります。母になり必ず子供達を連れて行こうと思っていました。私もそうだったように実際に見ること、聞くこと、感じることで伝わり方は違ってくると思ったからです。
最近報道などでウクライナとロシアの戦争をはじめ「核の脅威」や「原子爆弾」と言う言葉を今まで以上に耳にするようになった気がします。子供達からも「なんで戦争するの?」「なんで原爆なんかあるの?」といった質問をよく受けるようになっていました。質問を受けるたびに私の考えを話したり、祖父母の話を聞いたり、学校での平和学習に取り組んだりと自分たちなりに戦争について調べ考えていました。そして今回実際に広島を訪問させていただき原爆の爪痕を間近に見てきました。娘は思っていた以上の内容や写真に口数少なく、しかし真剣に目を向けていました。見学したあと、元安川を橋の上から覗き「熱かったんかな。」「ちょっと涼しくなれたかな。」とポツリと娘が言っていました。
たった78年前にこの場で起こってしまった悲惨な出来事を娘はきちんと知ることができたと思います。そして私にとっても小学生の頃とはまた違った感情が芽生えるきっかけとなりました。被爆者、亡くなられた方の中で自分の子供と同じような年齢の子が多いことに驚きより悲しみが込み上げてきました。「この子達は選んでこんな体験をしたんじゃないよ。たまたま生まれてきた年がこの時代だったんだよ。」と改めて娘に伝えました。そして平和記念資料館にはたくさんの外国の方が訪れていました。世界中の方が関心を持ってくれ、平和の大切さを再認識する機会になっていることを嬉しく感じました。
8月6日の平和式典では、平和宣言、内閣総理大臣、広島県知事のあいさつすべての中に「核抑止論」という言葉が出てきました。核がその法外な破壊力のためかえって戦争を抑止するという考えのことです。私も娘も、78年前この広島の地もとより日本で確かに起こってしまった原爆の悲惨さ理不尽さを痛感してきた今「核のない世界」を切に願うばかりです。そして、これからも平和の大切さを伝え続けていかなければいけないと思いました。
広島の平和に携わる方々、そしてこのような貴重な経験をさせて下さった富田林市役所の皆様、本当にありがとうございました。
出発前(市長面談の様子)
市長より、昨年の「平和を考える戦争展」で来場者が平和への祈りを託した折り鶴と、市長の平和メッセージをお渡ししました。
令和5年度 親子平和の旅の参加者を募集します ※募集は終了しました
令和5年度 親子平和の旅の参加者を募集しますので、ぜひご応募ください。
※広島市において各自治体の座席数が調整されます。座席が確保できない場合、親子派遣を中止することがありますので、あらかじめご了承ください。
概要
日程 |
令和5年8月5日(土曜日)から8月6日(日曜日) |
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行き先 | |
対象者 | 市内在住の小学5年生以上の人とその保護者 |
定員 | 2人(親子1組) |
費用 | 宿泊費と往復交通費は市負担(その他は自己負担) |
内容
- 市民代表として、「広島平和記念式典」への参列
- 「広島平和記念資料館」の見学
- 1、2への参加後、感想文の提出(親子2人分、それぞれ400字詰原稿用紙2枚程度)
- 出発前、市長との面談
- 市長の平和メッセージ、及び市民が平和を願って作成した折り鶴を現地に引き渡し
応募方法
応募フォーム、またはメール、郵送にて、「郵便番号」「住所」「氏名(お子様と保護者様)」「年齢・学年(お子様)」「電話番号」「参加の抱負」を記入し、下記の宛先までご応募ください。
※応募締切 令和5年6月30日(金曜日)【消印有効】
応募フォーム | 応募フォームはこちら<外部リンク> |
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メール | jinken@city.tondabayashi.lg.jp ※件名は「親子平和の旅」としてください。 |
郵送 | 〒584-8511 富田林市常盤町1番1号 富田林市役所 人権・市民協働課「親子平和の旅」係 |
注意事項
- 応募は、1家族につき1回限りです(以前に参加された方はご遠慮ください)。
- 応募者多数の場合は抽選し、結果は後日通知します。