ふるさと富田林応援団座談会「団長 花ちゃんと語ろう」を開催しました。
令和4年6月11日(土曜日)、元車いすマラソン競技パラリンピアンでふるさと富田林応援団長の花岡伸和さんを𠮷村市長と本市在住のふるさと富田林応援団アンバサダーの皆さんで囲み、座談会を開催しました。
座談会には市内在住の5名のアンバサダーにご参加いただきました。
- アドベンチャー・ランナー 高繁勝彦さん
- ピアニスト 井阪あゆみさん
- ピアニスト 吉田衣里さん
- 囲碁棋士 石田篤司さん
- 声楽家 木澤佐江子さん
第1部「2020東京パラリンピックが果たした役割」について
第1部は「2020東京パラリンピックが果たした役割」をテーマに花岡団長からお話をいただきました。花岡団長は日本パラ陸上競技連盟の副理事長(現在は常務理事)として東京パラ大会の開催に携わり、また、車いす陸上競技のNHK解説者も務められたことから、競技者と大会運営者、2つの視点からの興味深い内容となりました。
2020東京パラリンピックが果たした役割は3つ
- 大会を通じて日本中にパラリンピックが浸透したため、パラリンピックが障がい者スポーツの祭典であることを説明する必要がなくなった。
- スポーツ活動も活発になったが、スポーツ以外の芸能活動などでも障がいのある人たちが活躍するようになった。
- 東京地区限定ではあるが、駅の乗り換えをはじめハードのバリアフリー化が進んだ。
花岡団長の想い
コロナ禍での行動制限のため、大会期間中に選手や関係者が市民と交流することができなかった。コロナがなければ、交流を通じてもっとダイバーシティ(多様性)への意識向上が進んでいたかも。人と人とのつながりを通じて、多様な人々が触れあい、体感することによりダイバーシティの深化を進めていくことが東京大会以降の課題。パラリンピック大会や競技は認知されたが、その認知の先の社会変容が重要。ハード(施設・設備)はお金と時間があれば変えることができるが、ハート(想い)を変えるについては、お金と時間はかからないが、人の行動に働きかける「きっかけ」が必要。障がいを持つ人がもっと社会に出ていけるよう、自分はスポーツを通じて多様な皆さんのハートのバリアフリー化への働きかけに取り組んでいきたい。
第2部「富田林の文化・スポーツの未来像」について
第2部は「富田林の文化・スポーツの未来像」をテーマに意見交換しました。
アンバサダーの皆さんから様々な想いが語られ、熱い意見交換の場となりました。
アンバサダーのご意見(抜粋)
ふるさと富田林応援団には様々な分野の皆さんが参加している。アンバサダーが一堂に会した応援団のお祭りを開催し、文化・芸術・スポーツにたくさん触れ、気軽に体験してもらえる機会を設けたい。
- 市民マラソン大会にフルマラソン部門も追加して多くの人に参加してもらい、その会場で体験してもらうことができるのでは。
- 文化・芸術・スポーツは人を笑顔にするコミュニケーションツールでありながら、分野同士は縦割りになりがち。まずは分野間のバリアをなくせば、多様な人々がつながりやすくなるのではないか。
- 応援団員はそれぞれ立場が違うが、「富田林のために頑張ろう」という想いを持つ人ばかり。応援団がまとまれば市域の活性化や市外への魅力のアピールにもつなげることができる。
- それぞれの分野では、次世代の担い手の育成が共通の課題。子どもたちにまずは知ってもらい、興味を持ってもらいたい。
学校教育の場でも応援団を活用してもらいたいし、協力もできる。
- 文化・芸術・スポーツの市民リーダー人材の発掘・育成にもアンバサダーがきっかけづくりを担えると思う。
コロナ禍では、オンラインやウェブを活用した新たな文化・芸術・スポーツのカタチが派生し、今後におけるいろいろな可能性が広がった。
- 市内には様々な活動があり、まさしくこれが富田林の文化・芸術・スポーツの姿であり富田林の地力でもある。市内のあちこちでこの活動の花を咲かせたいが、そのためには市民と行政が一緒に汗をかくことが大事。
- アンバサダーが力を合わせ、いろいろなアイデアを出し合って、その実現をめざしたい。実行にあたってはアンバサダーも市民と一緒に担い手になれる。
以上のほかにも様々な意見が出され、約1時間の座談会は白熱のまま時間切れとなりました。
花岡団長から閉会のあいさつ
本日はアンバサダーの皆さんからは大きな刺激をいただき、帰ってからもがんばろうという気持ちになりました。今回のように人と人が面と向かってつながることが大切で、このつながりを広げて富田林を盛り上げていきたいと考えています。