大阪・関西万博に出展しました
令和7年5月9日(金曜日)から5月11日(日曜日)までの3日間、大阪・関西万博の大阪ウィーク「地域の魅力発見ツアー ~大阪43市町村の見どころ~ 」のみなはれブースで、貴重な埋蔵文化財や、歴史ある寺内町に関する資料などをご紹介しました。
多くの方々にご観覧いただき、本市の魅力に触れていただく大変良い機会となりました。ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
なお、万博で展示した資料の一部は、後日、市内の公共施設で「里帰り展」として公開する予定です。詳細が決まり次第、改めてお知らせいたします。
見て・知って!出会いと交流の歴史
展示ブースの3Dパノラマビュー
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展示ブースで放映した動画
展示ブースの写真
展示した資料
・宝暦三年富田林村絵図(宝暦3年・1753年)
・銘酒類板木
・紅梅酒五合徳利
・真名井古墳の再現銅鏡
・山中田1号墳の石製品
「宝暦三年富田林村絵図(宝暦3年・1753年)」
大阪府で唯一の重要伝統的建造物群保存地区である富田林寺内町を描いた富田林寺内町絵図(富田林市指定文化財)7点のうち、最も古い絵図です。
富田林村は16世紀半ばに興正寺別院を中心とする寺内町としてつくられました。
今なお当時の町割りを残しており、重厚な造りの商家をはじめ、江戸時代から昭和中期までの各時代の特徴をなす町家や寺院が軒を連ねています。
銘酒類板木
富田林の酒造家であった仲村家を代表する醸造酒丹頂、銘酒紅梅酒をはじめ、南都(奈良)名産の霰酒や夏向きの紫蘇酒など仲村家が扱っていた7種類の酒が名を連ねており、その時のニーズに沿った酒造りをしていたことがわかります。
仲村家は、18世紀後半には富田林村はもとより、河内国においても最大の酒造規模を誇っていました。
紅梅酒五合徳利
紅梅酒は富田林の酒造家仲村家を代表する酒の一つで、焼酎、糀、餅米から作られる味醂のような酒だったことが知られます。
この徳利は5合入りですが、他に3合、4合、5合、7合の4つのサイズがあったようです。
明治時代になるとガラス瓶が使われるようになりました。
なお仲村家の邸宅は、仲村家住宅として大阪府指定文化財に指定されています。
真名井古墳の再現銅鏡
4世紀初め(古墳時代)の真名井古墳から見つかった銅鏡は、中国から政治の中心地であった大和にもたらされ、富田林の有力者に渡されたものと考えられます。
今回展示したものは現代の技術で製作したものですが、実物から鋳型をとり、細部まで忠実に再現しています。
文様のある面の裏側は平らになっており、顔を映す面になります。
山中田1号墳の石製品
5世紀前半(古墳時代)に造られた山中田1号墳<外部リンク>からは、1点の石釧(石製の腕輪)と600点以上の勾玉などの玉類が見つかりました。
一つの古墳からこれほど大量の玉類が見つかるのはめずらしく、石材の種類もヒスイやメノウ、コハクなど豊富です。
埋葬された人物が、広く交易を行っていたことをうかがわせる資料です。