市の概要
まちの概況
大阪府の東南部に位置する富田林市は、自然と歴史に恵まれたまちです。市の北東平坦部は、南北に流れる石川をはさんで平野が広がり、古くからまちが開けたところで、特に寺内町には歴史的に貴重な町並みが残されています。
一方、市の南部は、雄大な金剛・葛城連峰を背景に緑豊かな丘陵と美しい田園風景が広がり、自然景観にあふれています。また、西部丘陵地域は、計画的に開発の進んだ環境水準の高いニュータウンとなっています。
昭和25年(1950年)4月に人口約3万人余で、大阪府下16番目の市として産声を上げた本市は、都市化の進展とともに成長を続けています。
富田林市の町別読み方一覧
富田林市内全域の町名読み方を50音順に示したものです。
まちのあゆみ
- 富田林は先史時代より人々の暮らしが営まれ、弥生時代には二上山周辺に産出するサヌカイトを利用した石器が喜志や中野において大量に生産され、交易を通じて近畿地方に広く流通していたものと思われます。また石川を望む丘陵上には石川流域に繁栄したであろう氏族の首長たちの古墳が多く造営されています。
- 大陸から伝えられた仏教文化はこの富田林にも花開き、新堂廃寺等の寺院が建立され、また織物などの新しい文化を伝えてきた人々が、富田林の地に暮らしていたであろうことが推測されています。
- 平安の時代には、今も秋祭り等でにぎわう美具久留御魂神社や佐備神社があり、室町時代には錦織神社も創建されています。
- 太平記の時代においては楠正成の山城が築かれ、足利軍を迎え撃ちました。
- 応仁の乱においても、いくつかの山城が築かれ、群雄割拠の後、治世が落ち着き始めた16世紀の中頃の永禄年間に、京都興正寺門跡第16世証秀上人が「富田の芝」と呼ばれていた荒地を買い受け、寺と町衆の協力によって寺内町が造営されました。
- 浄土真宗の御坊を中心に形成された寺内町「富田林」は、江戸期には周辺地域の商品・産品流通の中核地として発展し、明治期には郡役場や税務署、旧制中学校、高等女学校等の施設が整備され、南河内地域の中心地として発展してきました。
- 昭和25年の市制施行の後、高度成長期には大阪市近郊の住宅地として大規模な住宅開発が進み人口が急増し、これにあわせて都市基盤整備も進展してきました。
- 近年は、施設や基盤の整備も一段落し、人口増加も落ち着き、良好な自然環境を有する郊外都市として成熟しつつあります。
- 富田林は、歴史的経緯のなかで、古の時代においては、大陸の新しい文化を積極的に受け入れ、中世以降の封建的な時代においても一定の自治権を有し、寺内町を中心に独自のまちづくりを進め、大阪府内でも有数の集積を誇る南河内地域の中核を担ってきたまちです。また近代においても、石川や、田園地帯に広がる農地、山林等、自然の恩恵を受け、身近なみどりを整備し、自然環境と人々の暮らしが共存してきたまちといえます。
市のあゆみ
年 |
月 |
できごと |
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昭和25年 |
4月 |
市制を施行 |
4月 |
第二中学校が開校 | |
9月 |
「市歌」を制定 |
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昭和26年 |
4月 |
初めての市長、市議会議員選挙が行われる |
7月 |
農業委員会を設置 |
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昭和27年 |
11月 |
教育委員会を設置 |
昭和28年 |
4月 |
新堂・板持幼稚園が開園 |
12月 |
公民館を新設 |
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昭和29年 |
4月 |
喜志・大伴・錦郡・川西幼稚園が開園 |
9月 |
新堂保育園が開園 |
|
昭和31年 |
4月 |
青葉丘幼稚園が開園 |
昭和32年 |
1月 |
東条村と合併 |
昭和33年 |
4月 |
富田林保育園が開園 |
昭和35年 |
4月 |
彼方保育園が開園 |
7月 |
甲田浄水場が完成 |
|
昭和38年 |
11月 |
金剛団地の起工式 |
昭和39年 |
4月 |
米国ベスレヘム市と姉妹都市提携 |
昭和40年 |
3月 |
消防本部、消防署を設置 |
昭和41年 |
6月 |
文化会館(現在の人権文化センター)が完成 |
10月 |
ゴミ収集を1週間に1回実施 |
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昭和42年 |
4月 |
大伴保育園が開園 |
4月 |
富美山衛生センター操業を開始 |
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10月 |
6市町村で清掃施設組合を設立 |
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昭和43年 |
1月 |
高辺台小学校、金剛中学校が開校 |
8月 |
市役所金剛連絡所を新設 |
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昭和44年 |
4月 |
久野喜台小学校が開校、若葉保育園が開園 |
9月 |
金剛保育園が開園 |
|
昭和45年 |
1月 |
寺池台小学校が開校 |
7月 |
青少年教育キャンプ場がオープン |
|
昭和46年 |
3月 |
東条中学校が廃校 |
4月 |
第三中学校が開校 |
|
5月 |
青少年スポーツホールが完成 |
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7月 |
福祉青少年センターが完成 |
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11月 |
児童館が完成 |
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昭和47年 |
6月 |
学校給食センターが完成し、学校給食を開始 |
昭和48年 |
5月 |
葛城保育園が開園 |
昭和49年 |
4月 |
東条・彼方幼稚園が開園 |
昭和50年 |
5月 |
市民会館が完成 |
6月 |
市の木、市の花を制定 |
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昭和51年 |
4月 |
富田林・ベスレヘム姉妹都市協会が結成 |
6月 |
中央公民館・図書館が開館 |
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昭和52年 |
6月 |
伏山台小学校が開校、伏山台幼稚園が開園 |
10月 |
富田林病院が診療を開始 |
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昭和53年 |
4月 |
喜志西小学校が開校 |
6月 |
休日診療所が診療を開始 |
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昭和55年 |
4月 |
藤沢台小学校、葛城中学校が開校 |
4月 |
喜志西幼稚園が開園 |
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4月 |
学校第2給食センターが完成 |
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5月 |
総合福祉会館がオープン |
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10月 |
市民総合体育館が完成 |
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昭和56年 |
3月 |
東公民館が完成 |
4月 |
心身障がい児(者)簡易通所施設が完成 |
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7月 |
シルバー人材センターが発足 |
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昭和57年 |
1月 |
公会堂がオープン |
4月 |
市消防署金剛分署を開設 |
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昭和58年 |
4月 |
喜志中学校が開校 |
4月 |
金剛公民館・図書館が開館 |
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8月 |
旧杉山家住宅を買収 |
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12月 |
旧杉山家住宅が国の重要文化財に指定 |
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昭和59年 |
12月 |
市庁舎増改築工事が完成 |
昭和60年 |
8月 |
富田林簡易保険保養センターがオープン |
昭和61年 |
4月 |
藤陽中学校を開校 |
昭和62年 |
4月 |
市立保健センターが完成 |
10月 |
旧杉山家住宅の保存修景工事が完了し、一般公開に |
|
平成元年 |
4月 |
小金台小学校が開校 |
4月 |
市民会館「文化センター・多目的ホール」が俊工 |
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11月 |
測定方法の見直しにより市の面積が39.66平方キロメートルに |
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平成2年 |
4月 |
向陽台小学校、明治池中学校が開校 |
平成3年 |
4月 |
寺内町センターがオープン |
10月 |
すばるホールがオープン |
|
平成4年 |
11月 |
初めての名誉市民誕生(中野町:岸本忠三さん) |
平成5年 |
4月 |
金剛東保育園、津々山台幼稚園が開園 |
4月 |
農業公園「サバーファーム」がオープン |
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10月 |
レインボーバスの運行を開始 |
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平成6年 |
4月 |
富田林斎場・霊園がオープン |
6月 |
総合スポーツ公園がオープン |
|
平成7年 |
4月 |
高規格救急車を導入 |
5月 |
喜志駅地下自転車駐車場オープン |
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6月 |
粟ケ池オアシス共園が開園 |
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9月 |
事業系ゴミの分別収集スタート |
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平成8年 |
2月 |
一般家庭ゴミのシール制度スタート |
4月 |
消防本部に新緊急通信指令システムが完成 |
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5月 |
ケアセンター「けあぱる」がオープン |
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平成9年 |
4月 |
富田林病院検診センターが完成 |
10月 |
寺内町が重要伝統的建造物群保存地区に選定 |
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平成10年 |
1月 |
ペットボトルの分別収集スタート |
9月 |
市ウェブサイトを開設 |
|
平成11年 |
4月 |
夜間の小児救急診療がスタート |
平成12年 |
4月 |
第2清掃工場(河内長野市)が稼動 |
7月 |
情報公開制度がスタート |
|
平成13年 |
4月 |
かがりの郷がオープン |
7月 |
ファミリーサポートセンターを開設 |
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平成14年 |
7月 |
合併協議会を設置 |
平成15年 |
4月 |
新消防庁舎がオープン |
11月 |
市町村合併市民アンケートを実施(25,000人対象) |
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平成16年 |
1月 |
日曜窓口を設置、フロアマネジャーを配置 |
4月 |
小学校低学年で30人学級がスタート |
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7月 |
富田林市携帯電話情報サービス開始 |
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11月 |
富田林市子ども安全メールを開始 |
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平成17年 |
6月 |
小学校に警備員を配置 |
7月 |
学びのまち富田林特区を認定 |
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11月 |
市民公益活動支援センターがオープン |
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平成18年 |
2月 |
市ウェブサイトをリニューアル |
3月 |
地図情報サイト「e絵図@とんだばやし」公開 |
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4月 |
じないまち交流館オープン |
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7月 |
青色回転灯付き防犯パトロール車(見まもり青ちゃん)を導入 |
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9月 |
長野県諏訪市と「災害時相互応援協定」を締結 |
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平成19年 |
1月 |
葛城中学校で給食がスタート |
1月 |
「WebWebRadioとんだばやし」が放送スタート |
|
4月 |
第4次総合計画がスタート |
|
平成20年 |
9月 |
市立小・中学校にAEDを設置 |
9月 |
肺炎球菌ワクチン接種の公費助成を開始 |
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平成21年 |
4月 |
農産物直売所「にこにこ市場」がオープン |
9月 |
電動自転車を導入 |
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12月 |
須賀受水場が完成 |
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平成22年 |
4月 |
市イメージキャラクター「とっぴー」が誕生 |
4月 |
じないまち展望広場がオープン |
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4月 |
竜泉1号線拡幅道路が完成 |
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10月 |
新しい金剛連絡所がオープン |
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11月 |
市制施行60周年記念式典を挙行 |
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平成23年 |
2月 |
中学校給食が全校で実施開始 |
10月 |
市道本町11号線(楠公通り)の歩道整備工事が完了 |
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平成24年 |
5月 |
旧田中家住宅オープン |
6月 |
富田林病院の産科が再開 |
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12月 |
市立休日診療所の建て替え工事が完了 |
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12月 |
市立総合スポーツ公園野球場の愛称を「富田林バファローズスタジアム」に |
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平成25年 |
4月 |
富田林駅南広場が完成 |
8月 |
富田林市役所総合Facebookページを開設 |
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平成26年 |
9月 |
富田林興正寺別院の本堂などが国の重要文化財に指定 |
10月 |
子ども医療費助成を中学3年生まで拡大 |
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平成27年 |
5月 |
観光交流施設「きらめきファクトリー」がオープン |
7月 |
市民プール「富田林オーエンスプール(旧アクアパークきらめき)」がオープン |
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平成28年 | 9月 |
市設置型防犯カメラの設置を開始 |
平成29年 | 4月 |
総合ビジョンおよび総合基本計画がスタート |
5月 |
子育て世代包括支援センター(愛称:ゆにぞん)を設置 |
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9月 |
きらめき創造館(愛称:Topic)がオープン |
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平成30年 | 3月 |
市ウェブサイトをリニューアル |
4月 |
新しい学校給食センターが完成 |
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9月 |
寺内町全域が重要伝統的建造物群保存地区に追加選定 |
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9月 |
富田林市役所公式LINE@を開設 |
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令和元年 |
8月 |
レインボーバス新車両導入 |
令和2年 | 3月 |
東近江市と「災害時相互応援協定」を締結 |
4月 |
市制施行70周年オープニングイベントを実施 |
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7月 |
「SDGs未来都市」および「自治体SDGsモデル事業」に選定 |
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11月 |
岩手県大槌町と「連携協力に関する基本協定」を締結 |
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令和3年 | 1月 |
金剛地区魅力向上拠点「∞KON ROOM(インフィニットコンルーム)」がオープン |
8月 |
松阪市と「災害時相互応援協定」を締結 | |
11月 |
済生会富田林病院の建替工事が完了し、グランドオープン |
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令和4年 |
12月 | 金剛東中央公園にミューラル(壁画)が完成 |
令和5年 |
12月 | 金剛バスの廃止に伴い、新たな公共交通の運行開始 |
令和6年 | 4月 |
大阪南消防組合の運用開始 |
多文化共生・人権プラザ(愛称:TONPAL)がオープン |