戦後80年 過去を知り未来へつなぐ取組
戦後80年を迎えて
令和7(2025)年は、日本のみならず世界中の国々で多くの犠牲者を出した第二次世界大戦が終結してから、80年の節目の年にあたります。
時の経過とともに戦争を知る人々は少なくなり、やがて戦争を知らない世代だけになる時が訪れます。そのときに同じ過ちを繰り返さないため、今、私たちが取り組むべきことがあります。
あのときに起きたこと。
私たちは知らなければなりません。
なぜ起きたのか。どうすればよいのか。
私たちは考えなければなりません。
戦争の恐ろしさ、大切な人を失う悲しみ。
私たちは想像しなければなりません。
戦争が人々に与えた苦しみ。
私たちは語り継がなければなりません。
過去を知り、未来へつなぐ。
戦争を経験した人々と同じ時代を生きる者として。
これから先、戦争を知らない世代だけになっても、あの戦争を忘れないために。
平和な未来を守り続けるために。
まずは、知ることから始めましょう。
そして、考え、想像し、語り合い、平和への思いを未来へつなげましょう。
戦後80年の取組
戦後80年の取組として、「平和を考える戦争展」の規模を拡大しての開催や、「親子平和の旅」における広島・長崎の両都市への市民代表の派遣、地域の方々による戦争体験談の映像作品の制作、被爆樹木二世の受け入れ・植樹などを行いました。
市民のみなさんによる折り鶴づくり
市内公共施設等に折り鶴コーナーを巡回設置し、市民のみなさんに平和への願いを込めた折り鶴の作成にご協力いただきました。
折り鶴コーナーには、平和の大切さについて理解を深めていただくため、平和の折り鶴に関する説明パネルを設置しました。

小中学生の子どもたちによる折り鶴づくり
市内小中学校において、各校100羽の折り鶴の作成にご協力いただきました。
子どもたちの折り鶴と平和へのメッセージは、市民のみなさんによる折り鶴とともに千羽鶴として取りまとめ、8月に実施した「親子平和の旅」において、市民代表の親子に託し、広島・長崎へお届けしました。

親子平和の旅
次世代を担う若い世代に戦争の悲惨さや核兵器の非人道性を伝え、非核平和の願いを広げることを目的として、毎年8月6日に開催される「広島平和記念式典」に、市民代表として親子を派遣しています。
今年は、戦後80年及び被爆80年の節目の年であることから、8月9日に開催された「長崎平和祈念式典」にも併せて派遣しました。

平和を考える戦争展
毎年開催している「平和を考える戦争展」について、今年は規模を拡大して開催しました。
展示については、下記の企画展示に加え、大阪大空襲や戦時下の富田林に関する資料、市民から寄贈された遺品(戦時下の生活用品等)、リトル・ボーイの模型、小学生の非核平和ポスター等を展示し、戦争の悲惨さや命の尊さ、平和の大切さを伝えました。
企画展示
1.戦傷者~遺された身体で生きるということ~
入営から戦地での受傷・医療、内地での療養、社会復帰、そして現在まで。義肢や義眼などの実物資料も紹介し、戦傷者やその家族が体験された労苦を伝えました。
2.戦傷者とパラリンピック~社会復帰に向けて~
戦傷者の回復に端を発するパラリンピック。戦中・戦後、絵画や写真など、多彩な分野で活躍された髙橋春人氏のポスター作品や、戦傷者の練習風景を捉えた映像資料などを通して、戦傷者とパラリンピック、そして社会の歩みを振り返りました。
3.記憶の解凍~鮮やかによみがえる日々~
戦前・戦後の白黒写真を、写真提供者との対話を通して、AI技術によりカラー化した「記憶の解凍」プロジェクトの取組を紹介しました。




平和記念講演会
地域の戦争体験者をお招きし、戦時中の出来事や当時の暮らし、爆撃・空襲の体験などについて、貴重なお話を伺いました。
また、非核平和に関する上映会等も実施しました。


被爆樹木二世の受け入れ・植樹
本市も加盟する平和首長会議より、被爆樹木二世クスノキの苗木2本を受け入れ、市立第一中学校において植樹式を開催しました。
植樹後は、市長による平和のメッセージに続き、生徒代表から平和への誓いの言葉が述べられ、参加者とともに平和への思いを共有しました。
また、同校が毎年、修学旅行で長崎市の平和公園や長崎原爆資料館を訪れていることや、クスノキが本市の木として制定されてから今年で50年を迎えることなどの縁もあり、本クスノキはより特別な意味を持つものとなりました。
本クスノキは、今後、学校や生徒、地域、そして本市の平和のシンボルとして育成されます。そのうちの1本は、3年後に完成予定の市役所新庁舎へ移植予定であり、市民に平和への思いを長く伝え続けることを期待しています。
時をつなぐ平和絵本(被ばく体験絵本)
被爆された方々の思いを受け継ぎ、後世に語り継ぐことを目的に、原爆の恐ろしさや戦争の悲惨さを中学生が聞き取り、その光景を1冊の絵本として描く「時をつなぐ平和絵本」を実施しています。
今年は、堺原爆被害者の会の藤野 守さんの体験をもとに、市立第二中学校の協力を得て、絵本を作成しました。
完成した絵本は、市ウェブサイトで公開するとともに、市立図書館において貸し出しを行っています。

戦争体験談 映像作品の制作
戦後80年を迎え、戦争の記憶が次第に風化しつつある中、地域の戦争体験者の声を記録し、その思いや経験を次の世代へ伝えることを目的として、映像作品を制作しました。
映像作品(DVD)は、小中学校へ配布するとともに、市内の図書館やTONPALにおいて貸し出しを予定していますので、ぜひご覧ください。









