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錦織神社の唐獅子図

印刷用ページを表示する掲載日:2018年3月5日更新
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宮甲田町にある錦織神社は、千早の建水分神社、喜志の美具久留御魂神社とともに、河内の三水分(みくまり)社として信仰が厚く、渡来人が朝廷に綾織(あやおり)、錦織(にしきおり)を献上したことから由来する錦織の呼び名など、その創建は大変古いものです。
長い参道の奥には、重要文化財に指定された本殿があります。旧家に残された古文書から、建立は正平18年(1363年)で、柱などに施された彩色は、日光東照宮のモデルにもなったといわれています。
長い歴史のなかで修理を繰り返し維持されてきましたが、重要文化財として昭和10年に本格的な調査と解体修理が行われました。
工事を指揮したのは、古式規矩(きく)術(※)の選定技術保持者の故竹原吉助氏。竹原さんは宮甲田の在住で、法隆寺、善光寺などで、生涯、文化財の修復に心血を注いでこられました。
今回発見されたのは、昭和10年に本殿を修理した際、神座に描かれていた唐獅子の絵を修復した絵師が下絵として描き写したもので、竹原さんの資料と共に保管されていました。それぞれ560ミリ×1350ミリの薄紙に描かれた6体の唐獅子は、色鮮やかな顔料で彩色され、躍動的な姿で描かれています。
錦織神社では竹原さんのご遺族のご厚意で、神社に奉納されたのを期に、公開されることになりました。神座としては普段は決して見ることが出来ないため、重要文化財の本殿とともに一度ご覧になってはいかがでしょうか。

※指矩(さしがね)を使って、木材に墨付けをする建築技術

  • とき 10月14日(土曜日)15日(日曜日)午前10時から午後4時
  • ところ 錦織神社展示室
    (平成7年10月号)

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