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登録有形文化財『市立川西小学校教育歴史資料室』

印刷用ページを表示する掲載日:2018年3月5日更新
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 川西小学校は、明治26年に岬尋常小学校として設立され、明治34年、川西尋常小学校と改称。同年校舎を現在地に移転し現在に至っている、創立108年の歴史ある小学校です。今回ご紹介する教育歴史資料室は、本校の正門脇にある木造瓦葺き平屋建ての建物で、昭和9年9月21日に近畿地方を襲った室戸台風で当時の校舎がすべて倒壊したため、翌年に村人たちによって建てられたものです。
 近年、木造校舎がどんどん鉄筋化していく中、この建物は昭和60年ごろまで、職員室と4つの教室として使用されていました。その後、古い校舎の全面撤去の計画が持ち上がりましたが、地域のシンボルであり、卒業生の心のふるさとにもなっている歴史的に貴重な木造校舎を後世に伝えるため、撤去を必要最小限にとどめて保存しています。
 現在、玄関、旧職員室と普通教室1室を残しており、小学校の正門側からは玄関ポーチと北面が、南側道路からは白壁の土塀越しに屋根部分が見えます。また、建物の内部は、格子組欄間付きの玄関や半切妻造の屋根、中央に換気孔が付いた船底型天井の教室板張りの廊下などが見られ、創建当時の規模はありませんが、昭和初期の雰囲気や特徴をそのままとどめている、府内でも珍しい建築物です。また、地域の歴史的景観にも寄与していて、昨年11月20日には、国の登録有形文化財の指定を受けました。
 現在は、明治から昭和初期に至る教材備品などを展示する教育歴史資料室として、子どもたちの郷土学習の場に活用されています。
※資料室の見学などの申し込み・問い合わせは、川西小学校へ
(平成14年3月号)

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