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一つ、ひとつ、未来へ。(令和6年1月号)

印刷用ページを表示する掲載日:2024年1月17日更新
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阪神・淡路大震災から29年目の日を迎えて

1月17日午前5時46分、阪神・淡路大震災発生から29年を迎えました。
富田林市民を代表して、お亡くなりになられた皆様並びにご家族に心より哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
毎年、神戸市では震災の犠牲者を追悼する「1.17のつどい」が開かれています。参列者は鎮魂の祈りを込めて灯籠に明かりを灯し、震災後に生まれた子ども達も追悼の火をみつめながら黙とうを捧げます。多くの大切なものを奪っていった震災の教訓や、震災で培われた「きずな・支えあう心」「やさしさ・思いやり」の大切さがこども達へと継承されているのだと感じました。被災を免れた私たちにおいても、富田林市民、そして次の世代に被災者の皆様の記憶や行動、経験などを語り継ぐことでそれらを風化させず、今後の危機管理と災害対策に活かしていくことが大切です。

またこの度、「令和6年能登半島地震」でお亡くなりになられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被災されたすべての方に心よりお見舞い申し上げます。
本市では、震災発災後速やかに支援対策本部を立ち上げ大阪府の緊急消防援助隊の一員として消防隊を派遣するとともに、特に甚大な被害を受けた本市と同じ伝統的建造物群保存地区(黒島地区)を有する石川県輪島市にプッシュ型で救援物資を搬送しました。また、大阪府の要請により、避難所運営などを支援するため、市職員を順次派遣するとともに、公共施設に募金箱を設置するなど、市民の皆様からの義援金の受け付けを開始しています。
今なお被災地では、懸命な救援活動が続けられています。1日も早い復旧復興を願い、今後とも、本市としてできる限りの支援を続けてまいります。

近年、南海トラフ地震の発生確率の高まりや、大規模な風水害が全国各地で多発している状況の中、現在本市では耐震性能が不足している市役所庁舎について、災害時も必要な機能を維持し、防災拠点として業務が継続できるよう建替え整備を進めております。庁舎は、市の中心的施設として、様々な行政機能を有するとともに、災害時においては、災害応急対策活動の拠点となり、重要な役割を担うことから、庁舎が被災することになれば災害復旧対応にも支障をきたすことになります。
すでに一部の解体工事や各部署の仮移転等の整備を進めており、建替え工事期間においてはご不便をおかけすることもあるかと思いますが、地域と市民の皆様を守る、災害に強く安心安全な庁舎の建替えにむけて、市民の皆様のご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

富田林市長 吉村善美

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