1995年1月17日午前5時46分に発生し、6434人が犠牲となった阪神・淡路大震災から30年を迎えました。今年も「阪神・淡路大震災1.17のつどい」が開かれ、震災の記憶をつなぐ希望の灯をみつめながら犠牲者への黙禱が捧げられます。
富田林市民を代表して、お亡くなりになられた皆様並びにご家族に心より哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。
今年は、「阪神・淡路大震災30年追悼式典」の開催など、兵庫県内各地で犠牲者追悼などに関する様々な関連行事が開かれます。富田林市役所でも、本日のお昼に黙祷を行い、被災地を思い浮かべながら当時の震災によって起こった出来事について改めて考える一日となります。
阪神・淡路大震災は都市で発災した未曽有の災害で、被災時には消防や行政の力だけで乗り越えることは困難であり、「自助」や「共助」といった場面で地域コミュニティの力が重要であることが改めて示されるとともに、ボランティア活動の重要性が認識されました。
コロナ禍を経て、本市においても、市内の町会や自治会、自主防災組織や地縁団体の皆様による地域での防災活動が活発化しています。地域の安全を守るためには、地域のつながりを大切にすることが重要です。私も可能な限り訪問させていただき、皆様の防災意識の高まりを感じながら、災害対応力を高め、より一層災害に強いまちづくりに努めなければならないと考えております。
阪神・淡路大震災は発生から30年という節目を迎えますが、震災を経験していない国民が増えていくなかで、被災を免れた私たちこそが、復旧・復興のために、歯を食いしばって頑張ってこられた被災者の皆様の行動や教訓を風化させることなく、富田林市民、そして次世代に「命の尊さ」「助け合いの精神」「震災の教訓」などをつないでいくことが大切です。
私たちは被災地で生きる人たちのことを忘れず、今後も息長くしっかりとつながり合い、被災地に学んでいきたいと思います。
令和7年1月17日
富田林市長 吉村善美