東奔西走（令和2年8月号）

過日、私と教育長名で、「コロナ禍にある富田林市の子どもたちへのエール」として、市内小中学校生にメッセージを送りました。心を一つにしてコロナを乗り越えましょう！

コロナ禍にある富田林の子どもたちへのエール

　新型コロナウイルスの感染が全国的に拡大する中、不安な気持ちで毎日の生活を過ごされていると思います。ウイルスに感染したくない、誰もがそう思って感染予防もしています。でもウイルスは目に見えません。誰もが感染する可能性があります。その中で、知らないうちに感染した方々は、とてもつらい思いをしています。

　今、世界中の人たちが新型コロナウイルスに立ち向かっています。感染した方々は、ウイルスに打ち勝つために、医療関係者のみなさんは患者さんを支えるために、生活に欠かすことのできない仕事をされているエッセンシャルワーカーのみなさんは、私たちの生活を支えるために、世界で日本で、そしてこの富田林でも日々頑張ってくれています。

　みなさんは、今年の3月から非常事態宣言の中で、外出できず、学校に行けない状態が続きました。その後も、感染が広がる中、臨時休校の中で、学校行事やクラブ活動の中止や制限が求められました。それはすべて新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるためでした。そうわかっていても、我慢し、辛抱し、みんなで励まし合いながら、頑張ってこられたと思います。

　そんなみなさん、「本当にありがとう」。心から感謝しています。

　このウイルスが恐ろしいのは、目に見えないだけでなく、かかった人への偏見や差別を生み出すということです。一番苦しいのは、誰よりも感染した方々であることを忘れてはいけないと思います。みなさんが抱く思いやつらさを、みんなで分かち合える、励まし合える、応援し合えるそんな「優しさ」「温かさ」を大切にしていってほしいと思います。

　富田林市でも感染が広がる中、ある市民から、「コロナにより影響を受けた人の気持ちが感染者に向かないために、そしてつらい思いをした人の気持ちが少しでもやわらげるよう」「いつ誰が感染しても、リスクを負っても富田林市民みんなで感染拡大を防ぐことが出来たらいいなと思います」と温かい応援の連絡を頂きました。このような思いを、学校や市全体で大切に広げていけたらと思います。

　みなさんは、つらさを一人で抱え込まず、是非誰かに、相談してほしいと思います。富田林市と富田林市教育委員会はみなさんの味方です。みなさんを守り応援します。

富田林市長　吉村善美　　

富田林市教育長　山口道彦